講師の一日の過ごし方をご紹介します。
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演奏活動と講師を両立している先生
レッスン日の過ごし方
レッスン開始の30分前に教室に到着できるように余裕を持って出発します。 土曜日はそこまで電車は混んでいないので座れることがほとんどです。
受付さんがおはようございますと気持ちの良い笑顔で迎えてくれます。日々のことなどをお話しした後、お休み連絡を確認し、レッスン室でテキストの準備を始めます。
土曜日は幼児のお子さんから成人された方まで幅広い年齢層の方々をレッスンしています。送り迎えに来てくださる保護者の方とのコミュニケーションも取りながらレッスンを進めています。ピアノ以外のお話も生徒さんから聞けるととても嬉しいです。
レッスンの合間にお昼ご飯を食べます。空いた時間に他の先生方にご挨拶をしたりお話しをすることも楽しみの一つとなっています。また困った時に先輩の先生に相談したり、情報共有する機会があるということも心強いです。
最後の生徒さんを見送ります。
その日の出席状況を書類に記入します。またレッスンの進捗を忘れないようにメモをしたり、発表会に向けての資料などの確認をします。生徒さんに必要な教材を注文書に記入したりもします。
どこの教室も駅まで程よい距離です。近くに色々なお店が沢山あるので帰りに買い物をすることもあります。
2時間程集中して自身の練習をします。レッスンを終えた後で疲れていることもありますが、やはり黙々と集中して練習する時間は特別であり、癒しでもあります。その後夕食を済ませ、アニメをみたりゲームをしたり友人と電話をしたり…リラックスしながらゆったりと過ごしています。
レッスン日以外の過ごし方
本番で演奏する予定のある曲を優先的に、それ以外にも自身の課題としている曲を練習します。僕はバッハの作品を中心に、ショパン、リスト、ブラームスなどを弾くこともあります。本番1ヶ月前を切っていると、時間を気にせず一日中練習と休憩を繰り返して過ごします。
友人と食事に出かけることもあれば、1人で気になっているカフェに行き読書をすることもあります。2日続けて休みの場合は地元に帰省したり、京都が好きなので弾丸で旅行に行くこともあります。
次の日に向けての準備をしたり、好きなことをして過ごしています。リラックスできるようにゆっくりと過ごしています。
音大生活で学んできたことを存分に生かせる仕事だと思います。
子どもたちの成長を見ることができ、また自身のスキルアップにもつながります。
やりがいや充実度がほかの職業に比べてとても高いのがメリットです。
講師をしていて、発表会の講師演奏や、新開講ということで教室にてミニコンサートを開いていただきました。
実際にご来場いただいた方が生徒になってくれる喜びがあります。
どちらにもメリットデメリットはあると思います。
楽器店で教えられるメリットは、集客をしてくれるところと駅近のお店が多いので人が入りやすいのは大きいメリットだと思います。
生徒さんをレッスンで客観的に見て色々指導する中で、自分自身の演奏を客観的に見ることにつながったりします。
演奏家としてレベルアップをするために、講師という職業は必要な経験とすら思えます。
僕の周りで一般企業に就職した方のほとんどは「安定したい」という理由のほかに、「音楽は音大で十分やったから別の世界を見てみたい」という理由の方もいました。
自分自身はまだ開講したばかりで生徒数がこれからですが、生徒数が増えれば講師の仕事は十分安定することができますし、演奏家としてレベルアップできるというのは、魅力的だと思います。
自分で稼働を決められるので、演奏家活動もできます。